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開催中の展覧会

展示室1

須坂版画美術館

恩地孝四郎≪ただよへるもの≫「月映I」 1914年

『月映』版に刻まれた青春

会期:2023年4月29日(土)~6月18日(日)

展示室1

公刊『月映』は、恩地孝四郎、田中恭吉、藤森静雄の3人による自画・自刻の木版画と詩の同人誌です。機械刷りによる200部限定で1914(大正3)年9月から1915(大正4)年11月まで、計7集が洛陽堂を出版元として刊行されました。創作版画誌として先駆的なもののひとつです。
死におびえ、魂を削るように作品を刻む田中恭吉。彼の絶望を共にかかえることとなった恩地と藤森も、内面や感情の表現を深めてゆきます。やがて、恩地の表現は日本で最初期の抽象表現へと達しました。若者たちの研ぎ澄まされた感性は、100年余を経てなお私たちの心に、強く痛切に響いてきます。

展示室2

須坂版画美術館

草間彌生≪幻の光≫ ※画像転載不可

現代の版画たち
 ~オールスター~

会期:2023年4月29日(土)~6月18日(日)

展示室2

戦前の創作版画の作家たちには、版画を油絵や日本画と同じ芸術として世に認めてもらいたいというとも通の願いがありました。戦後、その願いは世界の舞台でかなえられることとなりました。
国際展を舞台に活躍した版画家たち、そして先駆者として後の世代に大きな影響を及ぼした作家たちの作品を当館収蔵作品の中からご紹介します。

小林朝治記念室

須坂版画美術館

武藤完一≪山羊≫1932年

朝治の版画仲間たち
 ~武藤完一~

2023年4月29日(土)~6月18日(日)

1892(明治25)年に岐阜県に生まれた武藤完一は、九州大分県を拠点に活躍した版画家です。1931(昭和6)年に、平塚運一を招いて版画講習会を開いた事をきっかけに、版画同人誌『彫りと摺り』を創刊。1933(昭和8)年には『九州版画』と改題し、編集兼発行人として1941(昭和16)年まで刊行を続けました。
他の地域で活動する版画家やグループとも積極的に交流し、須坂の版画同人誌『櫟』にも作品を寄稿しています。小林朝治が所有していた作品を中心に、朝治との交流をご紹介します。

平塚運一版画美術館

須坂版画美術館

平塚運一≪Clock Tower of Street, Corner DC≫ 
1963年 木版

平塚がみた日本とアメリカの風景

2023年4月29日(土)~6月18日(日)

1895年11月17日、島根県八束郡津田村(現松江市)に生まれ、67歳になった1962年に渡米して、活動拠点をワシントンD.C.に移し、アメリカ各地で個展を開くとともに版画の普及に努めた平塚運一。日本国内においても地方での版画普及活動に熱心であり、棟方志功、畦地梅太郎、菊地隆知、北岡文雄など日本を代表する版画家にも教えていました。平塚運一の生まれ育った日本と、晩年滞在したアメリカを描いた作品を紹介します。2023年に寄贈を受けた作品を中心に平塚が見た2つの国の美しさをご堪能ください。

    
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